TV番組の「健康に良い食べ物」を鵜呑みにしない!

蕎麦

      深大寺蕎麦「湧水」

 

どうも!はぎおまさるです!

日本全国津々浦々、転勤で住み歩き飲み食べ歩いた経験から、ヘルスケア情報・グルメ情報などを発信しています。還暦を迎え益々元気です!

 

テレビの健康情報番組を見ていると、いかにももっともらしい先生が健康に良い食材をアピールしてます。

 

次の日のスーパーで、必ずその食材が飛ぶように売れていくのです。

この現象に疑問を持ったことありませんか?

 

食品業界に従事して30有余年、一級惣菜管理士の筆者が、本当に「健康に良い食べ物」を伝授します。

 

ほとんどのTV番組の健康情報は科学的根拠が薄い

 

テレビ番組だからといって、科学的根拠の薄い情報を鵜呑みにしてしまったら危険です。

 

あなたが食について「健康に良い」と思っていることは、ほとんど誤りです

 

 

 

健康になるためにと果汁100%のジュースを飲んでいる人がいます。

また、βカロテンやリコピンといった成分を気にしている人がなんと多いことか。

 

テレビ番組などで紹介された食品なら安心だろうと積極的に多く摂る人が多くいらっしゃいます。

 

 

実のところは、生の果物をそのまま食べるのは健康に良いのですが、果汁100%のフルーツジュース等は健康にあまりよくないことが、複数の研究結果で、出ています。

 

βカロテンやリコピンといった成分が体に良いという科学的証拠は実は無いのです。

 

さまざまな食材をエビデンスベースで5グループに分類し、「体に良い食品」と「体に悪い食品」を明らかにした『世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事』の執筆者UCLA助教授の津川友介さんの健康情報の読み方を解説をご紹介します。

 

 

『世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事』は、発売10日で10万部のベストセラーになっています。https://bookmeter.com/books/12752470

テレビ番組には科学的根拠がない健康情報があふれています。

 

「科学的根拠のない健康情報」とは、一見正しそうな以下のようなものがあります。

 

 

特定非営利活動法人 食・健康情報評価協会の調べでは、「本当に健康になる食」とは次のような内容です。

・野菜は多くの疾患の予防に効果的
・肉、脂質、炭水化物は要注意
・食品からとる栄養は効果的だが、サプリは効果的とはいいがたい

こんなにシンプルでいいの?

と意外に思うかもしれませんが、これらは600以上の重要論文にもとづく結果です。

 

世の中にはこのシンプルな結果以外の情報があふれていて、私たちはそれにふりまわされているのです。

 

これらはほとんどが間違いと言っていいくらいです。

 

 

「炭水化物は健康に悪く、食べると太る」という考え方も実は正確ではありません。

 

炭水化物の中にも「健康に良く、食べてもあまり太らない炭水化物」(健康に良い炭水化物)と、「健康に悪く、食べると太る炭水化物」(健康に悪い炭水化物)があるからです。

 

(参照「最先端の医学では『白米は体に悪い』が常識だ」)。https://toyokeizai.net/articles/-/215982

 

 

「健康に良い炭水化物」とは、玄米、全粒粉、蕎麦のように精製されていない炭水化物のことであり、

「健康に悪い炭水化物」とは、白米、小麦粉、うどんのように精製されている炭水化物(砂糖もこれに含まれる)のことです。

〇 肉を食べるほうが長生きする
〇 生きた酵素をとるのが健康にいい
〇 一日一食が健康にいい
〇 ○○式ダイエットで若返り
〇 デトックスして健康になる

 

 

テレビや雑誌に取り上げられて、多くの人が取りくんでいる健康法は、大変もっともらしく見えます。

 

しかし、人気があるから科学的だとは言えません。

 

科学的であるためには、論文に基づいていることが重要です。

 

さらに言うと、論文なら何でもよいのではなく、「食と健康」の最重要の論文(メタアナリシスといいます)に基づく必要があります。

 

新聞などで報道されている情報は正しいのでは?

 

たとえば、次のようなニュースの見出しがあります。

 

■ タマネギエキスに血管内皮機能の改善効果
■ 冷えに効果的なのは実は「ショウガよりもココア」と判明
■ おせち料理「栗きんとん」を食べると老化予防できる

 

これらを見ると、「わぁ、これは健康によさそうだな」と思ってしまいます。

 

でも、だからといって、玉ねぎとココアと栗きんとんばかり毎日食べるわけにはいきません。

 

つまり、これらは「毎日食べるもの」のうち、部分的な答えにはなっても、「毎日食べるもの」そのものに答えていないのです。

 

飛躍しているように聞こえますが、だから玉ねぎもココアも、本当の意味で「健康にいい食品」の答えではないのです。

 

βカロテンを含んだ緑黄色野菜そのものは病気の予防に役立つと考えられているものの、緑黄色野菜からβカロテンを抽出しサプリメントとして摂取すると、逆に膀胱(ぼうこう)がんや肺がん(ただし喫煙者に限る)の発症率が高まることが、複数の研究によって明らかになっています。

 

 

リコピンに関しては有害であるという研究結果がないだけまだましかもしれません、

抽出されたリコピンを摂取することで病気を予防したり死亡率を下げたりするということを示した研究はありません

(リコピン摂取によって悪玉【LDL】コレステロールが減ったという小規模な研究が2007年と2013年に発表されてますが、実際に脳梗塞などの病気を予防したという研究結果はありません)。

 

 

どのような「食品」を食べるのかが重要であり、それに含まれる「成分」にとらわれてはいけないということを教えてくれるよい例です。

 

最新の研究によると、フルーツジュースを多く飲んでいる人ほど糖尿病のリスクが高い一方で、果物の摂取量が多い人ほど糖尿病のリスクは低いことが明らかになっています。

 

 

果物の中でも、ブルーベリー、ブドウ、リンゴを食べている人では特に糖尿病のリスクが低く、体重との関係においても、フルーツジュースを飲む人ほど体重が増加している傾向がある一方で、果物を食べている人ほど体重は減少していると報告されています。

医師や栄養士が正しいとは限らない

「でも、医者や栄養士がそう言っていたのに……」と思う方もいるかもしれません。

 

専門の資格を持っていると正しいことを発信しているように見えるが、残念ながらそうとは限らないのです。

 

 

医学部ではあまり食事や栄養学を習いません。

 

つまり、お医者さんは食事に関するきちんとした知識を持っていないことが多いのです。

 

 

また、体に良い食品の情報発信が、その商品の売り上げに大きな影響力を持ってしまうため、科学的根拠のない健康食品情報がテレビなどマスコミに、利用されてしまっています。

 

科学的根拠についてですが、テレビの情報番組で取り上げられているものが、「間違っている」とは言いません。健康に良いという研究結果が1つや2つは確かにあります。

 

 

しかし、本当に体に良いのかどうかが、まだ未確定な段階の食品が多々見られます。

数カ月後には同じ食品が「最新の研究で健康に悪いことがわかりました」というニュースがしばしば起こっています。気付いてますでしょうか?

 

そのような「賞味期限の短い健康情報」、目新しさや話題性 に一喜一憂することにあまり意味はないのです。

 

ここはやはり、長年の研究から支持されている食品を日々の食事に取り入れることこそが重要ということが、今回の私の主旨です。

 

 

長生きするためには、科学的根拠に基づいた正しい食事をとることが最も確実です。

 

この、科学的根拠に基づいた本当に健康になれる食事を理解しておけば、ちまたにあふれる「最新の研究結果によると……」という枕詞ではじまる玉石混淆な情報に惑わされることもなくなります。

 

本当に健康に良い食品

長年の信頼できる研究から、本当に健康に良い(=脳卒中、心筋梗塞、がんなどのリスクを下げる)と現在考えられている食品は、 下記5つです。

 

①魚

②野菜と果物(フルーツジュース、ジャガイモは含まない)

③茶色い炭水化物

④オリーブオイル

⑤ナッツ類

逆に、健康に悪いと考えられているのは、

①赤い肉(牛肉や豚肉のこと。鶏肉は含まない。ハムやソーセージなどの加工肉は特に体に悪い)

②白い炭水化物

③バターなどの飽和脂肪酸

 

の3つです。

 

白米や小麦粉を使った白いパン、うどんといった精製された炭水化物、牛肉や豚肉、バターは避け、玄米を使ったパン、お蕎麦、魚、野菜、果物、オリーブオイル、ナッツなどに換えることをおススメします。

 

 

このような食事をすることで、脳卒中、心筋梗塞、がんなどの病気を減らし、健康を維持したまま長生きする確率を上げることができます。

 

注意してほしいのは、私は加工肉、赤い肉、白い炭水化物などは「体に良くない」と説明しているのであって、「食べるべきではない」と主張しているのではありません。

 

 

ラーメンやジャンクフード、甘いものが好きな人にとってはそういったものを食べることで幸せな気持ちになり、幸福度が上がる場合があります。

 

そういう人にとっては、ラーメンやジャンクフード、 甘いものをゼロにすることで健康にはなるのかもしれませんが、果たしてそれで人生が楽しいでしょうか?

 

そのような場合には、幸福度と健康をてんびんにかけて、バランスよく食べるという事を選択することも必要です。健康に良い食事ばかり摂っていてもいてもバランスが壊されては人生楽しくありません。

 

食事によって得られるメリットとデメリットを十分理解したうえで、バランスよく食べるかを自分で選択すべきでしょう、というのが結論です。

 

世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事

 

こちらの書籍を参考にしました。

ご参照ください。

 

TV番組の「健康に良い食べ物」を鵜呑みにしない!まとめ

 

ほとんどの健康情報は科学的根拠が薄い

医師や栄養士が正しいとは限らない

本当に健康に良い食品

①魚

②野菜と果物(フルーツジュース、ジャガイモは含まない)

③茶色い炭水化物

④オリーブオイル

⑤ナッツ類

 

の5つです。

 

食事によって得られるメリットとデメリットを十分理解したうえで、バランスよく何を食べるかを選択すべきでしょうというのが結論です。

 

体が欲しているものを我慢してはいけません。

 

人生は、トータルバランスです!