どうも!はぎおまさるです!
日本全国津々浦々、転勤で住み歩き飲み食べ歩いた経験から、ヘルスケア情報・介護問題・スピリチュアルな出来事を発信しています。
世の中の神羅万象、不思議な出来事、悩みごと、様々な修羅場を乗り越えて生きてきた60年。
今回は提携先である「事業構想」の記事より、地方再生(創生)のヒントがありましたのでご紹介しましょう。
私たちは誰でも年齢を重ねます。
老いても楽しく暮らせるまちづくり
これに着手して成功した町のご紹介!
老後も楽しい町づくり!
地方創生、老後を楽しく過ごすまちづくり
地方創生が叫ばれて久しいのですが、ここ高松丸亀町商店街もご多聞に漏れずです。
シャッター通り商店街として厳しい時代が続いていました。
2019年の4月6日の某民放のTV番組でも取り上げられていました。ガラガラで廃墟と化していた街に、活気が戻り、居住率なんと100%、衣食住のみならず、医療や健康管理が整った高齢者にやさしいまちづくりに大成功しているなんとも羨ましい変革をし続けている例です。
居住者が映されてインタビューを受けていましたが、皆さんうれしそうにされていました。
その記事がこちらです。見事なまでに再生が叶い、シャッター街から皆が住みたがる人気の街へと生まれ変わった物語です。
高松丸亀町商店街を再生、「消費の場」から「生活の場」への発想転換
人口減少の時代にあって、地方の商店街は疲弊しています。
高松丸亀町商店街も、その例外ではありませんでした。
しかし、再開発でにぎわいを取り戻し、全国から視察が相次ぐなど、縮退都市を牽引する存在として注目を集めています。
高松丸亀町商店街のシンボル的な場所となっている「壱番街前ドーム広場」。2007年に完成しました。
高松丸亀町商店街は、高松市の中心部に位置する総延長2.7kmの商店街。店舗数は157、組合員数(出資者)は104人です。400年余りの歴史を誇る全国でも有数の商店街だ。しかし、バブルによる地価の高騰で空洞化が発生。ピーク時には年間20万人に迫る勢いのあった通行量も、2006年にはその半数にまで落ち込みました。
また、1988年の瀬戸大橋の開通により、大手資本(大型店)がなだれ込んできました。現在、人口100万人に満たない香川県には、10万㎡、20万㎡規模の大型店が5つあります。
対する丸亀町商店街は、約2.2万㎡であります。
しかし現在、丸亀町商店街の通行量は、回復の傾向を見せています。
そこになぜ、にぎわいが戻ったのか。高松丸亀町商店街振興組合理事長の古川康造氏は、2つの視点を示してくれました。
古川 康造 高松丸亀町商店街振興組合 理事長
都市を正しく縮めることが必要
業種転換・商品開発・廃業。バブル崩壊以降、店主はこれらの方向を模索。再建のためには投資が必要になりますが、地価が下落し、客が離れている商店街に対して「ボランティア精神に富んだ銀行はいなかった」。
この行き詰まりが、発想の転換をもたらしたのです。
「やはり、大型店さんは、資本力、経営力において、我々よりはるかに努力をされている。そういうところと真っ向勝負するという発想自体、間違っていたのです」
そこで、「消費者」ではなく、「生活者」を呼び戻そうという着想に至ります。
「人口減少の時代には、行政も都市を維持する財源に限りがあるので、正しく都市を縮めることが求められます」
市中心部に生活者を呼び戻すことは、人口減少時代を乗り切らなくてはならない行政が目指すまちづくりと、方向性は合致する。
着目したのは、生活者のなかでも高齢者です。
高松丸亀町商店街では、再開発によって、商店街の上部にマンションを用意。
付近に医療機関を集積させ、高齢者が住みやすいまちづくりを進めています。
「医4 食住」をテーマに、商店街の上部にはマンションを用意。
即完売となる人気ぶりは、バリアフリーのまちを歩いてコトの足る利便性によってもたらされています。
日用品を買う店だけではありません。
医療モールも設け、まちのかかりつけ医として機能しています。
「居住者さえ戻れば、商店街は勝手に再生します。客を引っ張れる力のあるテナントを一生懸命見つけるのではなく、居住者を呼び戻すという発想の転換です。やったことは、居住者を取り返すためのテナントミックスです」
古川理事長
現在、この商店街で1000人余りが生活しています。
丸亀町商店街は、行政に頼るのではなく、振興組合など民間主導で「まちづくり」を推進。通行量は回復の傾向にあり、にぎわいを取り戻しています。
前例のない手法に法律の壁
この再開発が計画通り速やかに実施できたかというと、計画から実に16年の歳月がかかっています。
再開発の肝は、土地の使用権と所有権の分離です。
「地権者との合意は、4年で終わっています。あとの12年は、既存の法律との戦いでした。35年の定期借地権を使った再開発というまったく新しい手法で、土地問題を解決しようとしましたが、そもそも前例がない。前例のないものは、役所は認めてくれません。ここであらゆる物事が停滞しているのです。人口減少、少子高齢化という地殻変動が起きているにもかかわらず、法律は旧態依然という不整合です」
丸亀町商店街の再開発は、「法律の柔軟な解釈を引き出す」ことで、前に進みました。
例えば、商店街には固定されたベンチがあり、大きな鉢植えの木が置いてあります。
商店街の道路部分は市の土地です。
「公道に、ベンチを置かせてください、鉢植えを置かせてくださいというのは、道交法やその他の法律によって禁止されており、あり得ないのです。しかし、マーケティング調査をすると、商店街には休憩できるスペースがないから行きたくないという声がある。そこで、我々は、建物をセットバック(後退)して、民地を道路の一部として提供したのです。もちろん、固定資産税は我々の負担です。税金を払いながら、その土地を公のために拠出する見返りに、ベンチも鉢植えも置かせてもらえました」
丸亀町商店街で成果をあげた定期借地権を利用した再開発も、賛同する都市ばかりではないそうです。
「多くの自治体が視察に来られますが、定期借地権の契約終了後の事例がまだないので、許可できないという声を聞きます」
古川理事長は、これからの計画として、温浴施設をつくることを考えている。
「僕は地価の高騰で郊外に逃げていった一人ですが、もう少し年をとれば丸亀町に戻ってきて生活したい。おそらくマンション暮らしでしょう。しかし、風呂くらいは大きなのに入りたい。偉そうに言っていますけどね、僕らの老後の担保です。老後をいかに楽しくハッピーに快適に暮らすかを考えると、全部答えが出る」
古川理事長は、そう言って朗らかに笑った。
まとめです
こんなまちづくりを私たちも考えましょう!
こんな丸亀町商店街ならば、自分たちの親を住まわせたいし、自分も住みたいと思いました。
ただし、やっぱり地元をなかなか離れられない事情も人それぞれあるので、難しいのです。
でも諦めるにはまだ早いでしょう。こうした例を見習って、もしくは真似して自分たちの住処を幸せな街に変えてみませんか?
そうしたアイデアをみんなが持ち寄れば、きっと私たちにも「老後を楽しく過ごす」ことが出来るのでは無いでしょうか!?
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