じゃばらパウダーもいいけど、花粉症はセルフケアで予防!

どうも!はぎおまさるです!

本稿は、提携先のヘルスケア情報レタスクラブニュースより、有益な情報を抜粋してお届けしています。

今回は、国民病「花粉症」です。

毎年春に訪れる厄介者ですが、予防をするにはずっと前からケアする事が大事です。

一年中が対策日と思いましょう!

花粉症の新特効薬

じゃばらパウダー

前の時代「平成31年年3月」に某TV番組で紹介された花粉症の特効薬ともいえる「じゃばらパウダー」

あっという間にお茶の間の評判が評判を呼び、一時品薄状態となりました。

令和時代の花粉症時期にはまた品薄が予想されます!

じゃばらパウダーなど、健康食材に頼ることを否定するわけではありませんが、今回は日常の生活を考える「セルフケア」で予防することに観点を絞りました。

鼻うがい、蒸しタオル、たまねぎ深呼吸…花粉症はセルフケアで予防!

予防するに超したことはありません。

花粉症の人にとって、春先はつらい症状に悩まされる季節。花粉症は、花粉によって 起こされるアレルギー疾患で、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどの症状が現れます。

日本医科大学大学院医学研究科頭頸部・感覚器科学教授で、花粉症治療、特に舌下免疫療法の研究・治療に当たっている大久保公裕先生に、花粉症の症状を軽減するセルフケアの方法をお聞きしました。

鼻づまりに効果的! お風呂で鼻うがい+蒸しタオル

鼻の中には鼻毛や粘膜があり、花粉やウイルスなどの侵入を防ぐ役割を果たしています。花粉症を防ぐためにも、鼻で呼吸をするのが適していますが、花粉症で鼻がつまっていると鼻呼吸がしづらくなります。

そこで、お風呂の中で「鼻うがい」と「蒸しタオル」をすると鼻がすっきりします。

鼻うがいのやり方は、洗浄液を容器に入れ、鼻の中に容器の先を当てて「あー」と声を出しながら洗浄液を注ぐと、反対側の鼻の穴と口から洗浄液が出てきます。

鼻うがい

蒸しタオルは、お湯につけて軽く絞ったタオルを鼻の上部に当て、湯船から立ち上る湯気を鼻から吸い込みます。こうすると鼻が温まって血行が良くなり、鼻づまりが改善します。

鼻づまり蒸しタオル

交感神経を刺激する! 汗ばむ程度のウオーキング

自律神経(私たちの意志とは無関係に血管や内臓などの働きを支配している神経)には、心身を活発にする交感神経と、心身をリラックスさせる副交感神経の2種類があり、両者の神経がバランス良く働くことによって、心身の調子が整えられます。

鼻の中にも自律神経があり、副交感神経の働きが過剰になると鼻水やくしゃみが出やすくなります。鼻の症状を防ぐためには、交感神経を刺激して活発にさせる運動をすると効果的です。

花粉の飛散量が少ない午前中に、汗ばむ程度の速さで30分ほど歩くウオーキングを続けてみましょう。

 

鼻づまりの応急措置に! ペットボトルの脇挟み

体の側面を圧迫すると、その反対側の交感神経が刺激され、一時的に鼻づまりが改善します。

鼻づまりを起こしている鼻の穴と反対側の脇の下に、液体の入ったペットボトルを挟み、ギュッと圧をかけます。鼻づまりが改善する効果は長続きしませんが、どうしても困ったときに試してみるとよいでしょう。

 

鼻の通りを良くする「たまねぎ深呼吸」

たまねぎに含まれる硫化アリルという成分には、抗菌・殺菌効果や新陳代謝を活発にする働きがあります。また、たまねぎの皮にはケルセチンという成分も含まれ、アレルギーを引き起こすヒスタミンの発生を抑えます。

こうしたたまねぎの働きを利用した「たまねぎ深呼吸」をすれば、鼻の通りが良くなります。やり方は、皮付きのたまねぎを薄く輪切りにして皿などに盛り、たまねぎに顔を近づけ、鼻から息を吸い込み、吐き出すことを繰り返します。

 

花粉をブロックするための日常生活の工夫

[外出時]

外出時服装

【帽子】髪に花粉がつきやすいため、髪を覆うような深い帽子が最適。

【眼鏡】コンタクトレンズを使っている人は、目をこすると症状が悪化するため、調子の悪いときには眼鏡に替える。

【マスク】

・鼻から顎までしっかり覆うように装着する。

・ワイヤーの入ったマスクを使うときは、ワイヤーの部分を上にし、鼻の形に合わせて変形させ、マスクを顔に密着させる。

・マスクを外すときは、鼻や口に手を触れずに、ゴムひもを持ってそっと外す。外したら、ビニール袋などに入れて袋を閉じ、処分する。

【上着・コート】表面がツルツル・スベスベした素材のものを選ぶと花粉がつきにくい。

[家庭内]

●帰宅したら、玄関の外で衣服や帽子、バッグなどについた花粉を払い落とす。家に入ったら、すぐに手洗い、うがい、洗顔をする。

●花粉が飛散している日は、窓や玄関をなるべく開けない(換気扇や空気洗浄機などを利用する)。

●室内が乾燥していると花粉が舞いやすくなるため、加湿器などを使って室内の湿度を50 ~ 60%に保つ。

●掃除機をかけると室内の花粉が舞い上がってしまうため、最初にモップや雑巾などで汚れを拭き取ってから掃除機をかける。

●洗濯物はできるだけ部屋干しにし、花粉の少ない日を選んで外に干す。取り込むときには十分に花粉を払い落とす。

<コラム>

知ってた!? スギ花粉症の人はトマトを食べると口の中がかゆくなることも

花粉症の人は、ある特定の食べ物に対するアレルギーがある場合があり、その食べ物を食べると、口の中がかゆくなったり、腫れてきたりすることがあります。こうした反応が起こるのは、その花粉と食べ物に含まれる成分が似ているからです。症状が現れた場合は、その食品を食べるのは避けるようにしましょう。

花粉に反応する可能性のある食物

監修=大久保公裕 文=髙森千織子

※この記事は『毎日が発見』2018年2月号に掲載の内容です。

花粉症(花粉アレルギー)

記事更新日:2018.05.01

花粉が飛散する季節に一致して、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの鼻症状(アレルギー性鼻炎)、目のかゆみ、流涙(りゅうるい)、異物感、充血などの眼症状が出現します。鼻、眼症状が強いときには鼻痛、咽頭(いんとう)腫脹感、咽頭痛、せき、腹痛、下痢、皮膚炎、頭痛、全身倦怠(けんたい)感、微熱などもみられます。ぜんそくを引き起こすことはまれですが、ぜんそくの患者さんの過半数が花粉症やアレルギー性鼻炎をもっています。

なお、北海道に多いシラカバ花粉症患者の約半数では、シラカバと抗原が類似したマンゴー、リンゴ、サクランボ、西洋ナシ、セロリ、ニンジン、大豆、ヘーゼルナッツなどを食べると、30分以内に口内にかゆみやビリビリ感が生じる口腔(こうくう)アレルギー症候群を合併することが知られています。北海道以外の地域でも、シラカバと同じくカバノキ科に属するハンノキで花粉症をもっていると、口腔アレルギー症候群が起こりやすくなります。花粉の飛散時期がスギと重なるので、ハンノキ花粉症は自分では気づきにくい病気といえます。

[原因]

スギ、ヒノキ、アカマツ、カモガヤ、イネ、ヨモギ、ブタクサ、カナムグラなどが頻度の高いアレルゲンですが、その多くは花粉が風で運ばれる風媒花(ふうばいか)です。
 地方によって時期は多少ずれますが、早春~春にはスギ、ついでヒノキ、マツ、ブナなどの樹木、初夏~夏にはイネ、カモガヤなどのイネ科植物、夏~秋にはヨモギ、ブタクサなどのキク科植物、カナムグラの花粉が飛散し、花粉症の原因となります。

[発症のしくみ]

花粉に対するIgE抗体によるⅠ型(アナフィラキシー型)反応(アレルギーの型)が、花粉にさらされる鼻粘膜、眼結膜といった局所で起こるために発症します。

[診断]

毎年同じような季節に、鼻、眼症状が出現するときは、その時期に飛散する花粉アレルギーである可能性が考えられます。鼻の症状だけだとかぜと区別がつきにくいこともありますが、同時に眼症状もあると、アレルギーの可能性がきわめて高いといえます。
 鼻水は水様性(水っ鼻)であることがふつうですが、粘っこいとか黄色のときには感染症や副鼻腔炎のこともありますので、耳鼻科医に受診することをおすすめします。
 通年性に鼻、眼症状がある場合は複数の花粉アレルギーのこともありますが、花粉よりもハウスダスト、ダニ、カビ、およびイヌ、ネコなどのペットへのアレルギーである可能性が考えられます。
 血液検査で花粉と反応するIgE抗体を測定したり、皮膚テストを受けて陽性ならその花粉による花粉症と診断されます。皮膚テストとしては、プリックテストが簡便なのでよく用いられます。皮膚を針先で出血しない程度に穿刺(せんし:プリック)し、そこに抗原液を滴下して15~20分後の皮膚反応(発赤〈ほっせき〉とはれを計測)で判定します。

[治療][予防]

飛散量の多いときは、花粉にさらされないよう帽子、眼鏡、マスクをします。マスクは花粉用にフィルターのついたものが市販されています。外出から帰ったら外で衣服をたたいて花粉を落とす、洗顔をする、外気で換気をおこなったときは掃除をする、寝具を外では干さないなども有効です。
 薬物療法としては、飛散初期(症状の強い人はその1~2週間前から)から抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬を服用します。症状があるときは、抗アレルギー薬や副腎皮質ステロイド薬を点鼻したり、抗アレルギー薬を点眼します。なお、抗アレルギー薬は広く使われる用語であり、抗ヒスタミン薬や、他のいくつかの作用をもった薬を含んでいるので、一般社会では抗アレルギー薬と抗ヒスタミン薬は似た意味で使うこともあります。
 重症度に応じて、これらの薬の組み合わせをふやしていきます。特に鼻づまりが強いときは副腎皮質ステロイド薬の点鼻、抗アレルギー薬の一つの抗ロイコトリエン薬の服用、血管収縮薬の点鼻をおこないます。ただし、血管収縮薬の点鼻は即効性がありますが、指示された回数以上に用いたり使用を長く継続すると、使用後にかえって粘膜の血管が拡張したり、粘膜が萎縮して年中鼻症状が続くこともあります。そのため症状が改善されないときでも、点鼻は指示回数以内にとどめ、ほかの薬と併用して症状を抑えます(参照:花粉症(花粉アレルギー))。
 最近は、抗アレルギー薬と血管収縮薬を繰み合わせた内服薬も使われますが、鼻づまりが強いときに限定して内服するようにし、シーズン中ずっと続けるのは避けるのが望ましいです。副腎皮質ステロイド薬の点眼は、眼症状が特に強いときに使われますが、眼圧が上昇して緑内障を引き起こしたり、白内障を起こしやすくなるので、眼科の医師に相談してから開始するほうがいいでしょう。
 そのほか、スギ花粉の抽出液からつくられた舌下液が減感作療法(アレルゲン免疫療法)に使われるようになりました。症状がない時期から舌下液を使ってからだが慣れることで、花粉にさらされても花粉症の症状が少なくすむという治療法で、経験の多い医師のもとでおこなわれています。同じような舌下治療薬はダニについても使われています(ダニの場合は舌下錠)。オリジナルサイトへ

関連商品

アレルギー医療革命 花粉症も食物アレルギーも治せる時代に!

単行本   NHKスペシャル取材班 (著)

文藝春秋

内容紹介

大反響の「NHKスペシャル」を書籍化!

これまでアレルギーの”常識”とされてきた数々の情報。

「一度発症した花粉症は治らない」

「アレルギーになりたくないなら、アレルゲンをとにかく排除する」

「アレルギー予防のために、離乳食はゆっくり進める」

「卵などのアレルギー食品は赤ちゃんに食べさせないのがベター」

「妊娠中、授乳中の母親の食事が子どもをアレルギーにする」……。

これらはすべて、間違いでした!

20世紀後半から、先進国で爆発的に増加したアレルギー。

日本では国民の4人に1人が花粉症を、

赤ちゃんの10人に1人が食物アレルギーを発症しています。

アレルギーパンデミックとも言われるこの状況を打開する手はないのだろうか?

最新研究に迫ろうと始動した取材班が直面したのは、

医療の常識が根底から覆ろうとしている衝撃の事実でした。

カギを握る存在として注目されるのが、日本人研究者が発見した

新たな免疫細胞「Tレグ」です。

この細胞の働きが分かったことで、アレルギー発症メカニズムの解明が進み、

完治を目指す根治療法の研究が世界中で始まっています。

世界中の最新研究を丹念に取材し、アレルギーの予防と完治に向けた実践的な情報が詰まった一冊です。

【目次】

第1章 アレルギー患者のいないコミュニティーを追って

家畜との生活に秘密を発見

第2章 免疫の常識を大きく変えた「Tレグ」

日本人研究者が発見! 唯一の制御細胞

第3章 アレルギー予防の“常識”は間違いだらけだった!

根拠のない指針が患者を激増させたという真実

第4章 アレルギーの本当の原因に迫れ

「いつ」「どこから」入り込むかが分かれ道

第5章 アレルギーを完治させる! 驚きの最新治療法

体内の“天秤”をコントロールせよ!

※商品の詳細はリンク先サイトの商品説明をご参照ください。

(価格につきましては変動している可能性があります)