花粉症に効く?じゃばらパウダーもいいけど、安心予防のヨーグルト8選

はっ!

はっくしょい!!

てやんでい!・・ぐすっ、じゅる!!

くしゃみ 鼻水がとまりましぇん!!・・・・・・・・・・・・・

日本全国津々浦々、転勤で住み歩いています。日本全国辛い花粉の時期、どうお過ごしでしょうか⁉️ 春先だけでなく、一年中ケアが必要なんですよ。

そして、この情報化時代、様々な情報が錯綜してます。

ただし、ひとついえるのは、全て実証されているわけではありません。次に挙げる「じゃばらパウダーも然り、です。

小さなお子様に安心安全に「予防」を重視して欲しい!

この一念で本稿を執筆しました。

目次

じゃばらパウダー

2019年3月に某TV番組で紹介された花粉症の特効薬ともいえる「じゃばらパウダー」

あっという間にお茶の間の評判が評判を呼び、

一時、品薄状態となりました。

来期も絶対に品薄でしょう。。

間違いありません!

じゃばらパウダーなど、健康食材に頼ることを否定するわけではありませんが、本稿では予防としてのヨーグルトに焦点を絞りました。

予防に勝るものはありません。

まずはメカニズムからきっちりと見ていきましょう。

花粉症のメカニズム

あらためて花粉症のメカニズムを知っておく必要があります。
本来、体には細菌や異物が侵入してきたら、それを排除しようとする免疫機能が備わっています。
花粉症の場合、花粉を侵入物とみなし、抗体をどんどん過剰に作っていきます。その際に多量に放出され化学物質(ヒスタミンなど)が粘膜の炎症を引き起こし、知覚神経を刺激することによって、くしゃみなどの症状が引き起こされます。
花粉がたくさん飛んでいると、この自己防衛反応も過剰になります。

遺伝子の関与

症状の差は、簡単にいうと免疫反応の差です。それを決定づけているもののひとつは遺伝子です。

免疫抑制遺伝子と呼ばれる遺伝子が、体内に抗体ができやすいかどうかに関与していると言われています。

こればっかりはそうしようもないところがありますが…。親が持っている遺伝子なら、子供にも遺伝するかもしれませんね。

鼻の粘膜の弱さ

花粉症がこれほど増加し続けている原因のひとつとして、現代人の鼻の粘膜が弱くなっていることも指摘されています。

粘膜が弱くなると、当然花粉が吸収されやすいですよね。

鼻の粘膜は外部から入ってきた異物をとらえ、内部に侵入させないように外に出してくれます。鼻水がある程度出してくれる役割を担っていると思いますが、それが追いつかないくらい過剰になったり、粘膜自体が弱っているため、排出しきれず体内に吸収してしまうんでしょう。

生活習慣の乱れ、ストレス

粘膜はとてもデリケートです。

過労や、それによるストレス、睡眠不足、体の冷え、乾燥や排気ガスなどの空気の影響を受けやすいです。

粘膜の働きが鈍くなると、異物を排除する機能が弱まり、簡単に花粉が粘膜内部に侵入してきてしまいます。

毎日遅くまで会社で働き、精神的なストレスも私の比じゃない旦那の花粉症がひどいのもうなづけますね。

一般的な花粉症対策

花粉症だけに限らず、免疫力を強化するということは、いろんな病気を未然に防げるとても大切なことのひとつですね。

一般的には、常にそのことを頭において、いろいろなことを取り入れています。

今回ご紹介するのは、特に免疫反応が過剰にならないようにするための工夫です。

ヨーグルトをオススメします。

ヨーグルトを毎朝食べる

花粉症とは、免疫機能の過剰反応が大きく関与していましたね。

免疫力アップの鍵は「腸」です!腸は体の中で最も大きい免疫器官です。腸内環境を整えることは、あらゆるアレルギー疾患を予防する最優先事項です。

今や世間の常識になりつつありますが、ヨーグルト。とっても手に入りやすいので、毎日取り入れてみてください。

乳酸菌は生きたまま腸にとどまることはできません。毎日コツコツ、少しずつでもいいので取り入れることも大事です。

発酵食品をいろいろな種類とる

こちらも、前述と同じ理由です。

様々な乳酸菌や酵母たちをいろんな食品からバランスよく取り入れることで、免疫細胞に働きかけ、機能のバランスを整えていきましょう。

一般的には
•ぬか漬け
•自家製味噌
•酵母パン
•納豆

を毎日摂るようにしましょう!

さらに、食物繊維が豊富な食品を合わせてとることで、腸内の大掃除ができます!
•海藻類
•ごぼうなどの根菜類
•高野豆腐などの乾物
•こんにゃく
•分付き米、雑穀、全粒粉

などを積極的にとってみましょう。

花粉症に効く?ヨーグルト

花粉症対策に効く食品といえば、プロバイオティクスが含まれているヨーグルトが真っ先に思い浮かぶ方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。

乳酸菌・ビフィズス菌などのプロバイオティクスの免疫調整機能も免疫強化作用と同じくらい世間一般によく知られた効果といって良いと思います。

近年善玉菌の抗アレルギー効果はいろいろなメディアで取り上げられることも多いですね。

T細胞という免疫細胞のバランスが重要の乱れがアレルギーの原因

アレルギー症状の原因は免疫細胞のTh1細胞/Th2細胞のバランスの乱れが原因の一つと言われています。

Th2細胞が過剰に増え過ぎるとIgE抗体が多くなりすぎてしまい、アレルギー疾患を発症してしまうことが有ります。

また悪玉菌が多くなった腸内ではTh2細胞が優位に働くことも知られいます。

善玉菌を増やして悪玉菌を減らして腸内環境を改善することもアレルギー対策になるというわけです。

乳酸菌・ビフィズス菌による花粉症予防・症状軽減のメカニズム

善玉菌による花粉症予防・症状軽減のメカニズムは次のようなものです。

•腸内の悪玉菌を減少させ、その結果、優位に働いているTh2細胞を抑制する
•免疫調整作用のある善玉菌によって、Th1細胞/Th2細胞のバランスを改善する。
•アレルゲンを侵入を防ぐIgA抗体の産生を促す。

このような作用が花粉症の予防・症状軽減につながると考えられています。

花粉症を予防・改善するヨーグルトはどれか?

商品のパッケージや公式サイトなどで「花粉症の症状を緩和します」とは、薬事法違反となりますのでうたえません。「機能性表示食品」という表示はでてくるでしょう。

ということで、私達消費者はメーカー・研究機関などから発表されている研究成果を見て、抗アレルギー作用・花粉症予防・改善効果を予測して「ヨーグルト」を選ぶことになります。

花粉症の方にオススメのヨーグルトは?

ビフィズス菌BB536株

花粉症の方にオススメのヨーグルト・ビヒダス

ビヒダスには100gあたり20億個のビフィズス菌BB536株が含まれています。

ビヒダスは特定保健用食品ですので整腸作用に関しては消費者庁のお墨付きということになります。

※ビヒダスは整腸作用の認められた特定保健用食品ではありますが、医薬品はないので花粉症に対する効果の保証などはありません。

毎日継続して、食べ続ければ花粉症が緩和されるかもしれません。

花粉症に関して研究成果の豊富な菌といえばL-92乳酸菌が思い当たりますが、現在のところ、L-92乳酸菌入りのヨーグルトは販売されていないようです。

医薬品やサプリじゃなくて、ヨーグルトで花粉症の季節の乗り切りたい!という方のために、花粉症予防・症状改善の効果持つ乳酸菌・ビフィズス菌の善玉菌ごとにヨーグルト・乳酸菌飲料をまとめてみました。

ビフィズス菌は一般的に酸や酸素に弱いのが特徴で、生きた菌を摂取したとしても胃酸で死んでしまいます。

しかしビフィズス菌BB536は酸や酸素に強く、生きたまま大腸に到達することができます。

ビフィズス菌BB536株は森永乳業によって1969年に健康な乳幼児から発見されました。

その後も40年以上にわたって研究され続け、現在では世界30カ国以上でプロバイオティクスとして利用されるグローバルなビフィズス菌です。

ビフィズス菌BB536を関与成分として特定保健用食品になっているビヒダス

ビフィズス菌BB536株の効果

便秘の予防と解消

便秘気味の女性39名にビフィズス菌BB536を配合したヨーグルトを1日100g(BB536は20億以上)2週間食べてもらったところ、ビフィズス菌の割合が増えて排便回数が増加し、アンモニア濃度が低下して便の質も改善されました。

ビフィズス菌BB536株はその整腸作用から特定保健用食品および機能性表示食品の関与成分になっています。

免疫力強化

65歳以上の高齢者27名にビフィズス菌BB536菌末(BB536は1000億以上/日)を19週間連続投与したところ、試験期間中にインフルエンザ発症や38℃以上の発熱の回数がビフィズス菌BB536を摂取していない群より少なくなりました。

また、ビフィズス菌BB536の投与により、NK細胞(ナチュラルキラー細胞)の活性や好中球の殺菌能が高まり、免疫力の上昇が確認されました。

インフルエンザ感染予防

高齢者を対象とした臨床実験ではビフィズス菌BB536株の継続摂取したグループではNK細胞や好中球活性が高まり、ビフィズス菌BB536株を摂取していないグループに比べて、インフルエンザ発症数や38℃以上の発熱者数が有意に減少しました。

花粉症予防・緩和

ビフィズス菌BB536株を毎日20億個以上、14週間食べ続ける実験を行ったところ、特に目と鼻のかゆみが改善されました。

また、この実験ではスギ花粉による花粉症の原因となるIgE抗体の値が下がったという結果も出ています。

潰瘍性大腸炎の症状を抑制

潰瘍性大腸炎のヒトに1日に2000〜3000億という大量のBB536株を摂取してもらったところ、10人中9人の症状が安定しました。

ETBF菌(大腸にすむ悪玉菌)を抑制

日本人の約10%のヒトに大腸がんの原因になる毒素を出すETBF菌という悪玉菌が住んでいると推測されます。

ビフィズス菌BB536株はETBF株を抑制することができることがわかりました。

コレステロール値低下作用

成人男女43名に100gのビフィズス菌BB536入りヨーグルト(BB536は10億以上)または普通のヨーグルトを1日2個摂取してもらったところ、 普通のヨーグルト摂取群では血中脂質がほとんど変動しなかったのに対して、ビフィズス菌BB536入りヨーグルト摂取群では摂取開始前に比較して総コレステロール値が顕著に低下しました。

ビフィズス菌が腸内のコレステロールの半分を腸で吸収されにくいコプロスタノールのいう物質に分解するとコレステロール値が低減されると考えられています。

病原性大腸菌O157の感染予防

無菌マウスの実験では、病原性大腸菌O157を投与すると32日目までに全てのマウスが死亡したのに対し、あらかじめビフィズス菌BB536を定着させた マウスでは、O157の感染が抑制され、試験期間中に一匹も死亡しませんでした。またO111でもマウスにおいて同様の感染予防作用が認められました。

あらかじめビフィズス菌BB536を腸に定着させておけば0-157の感染が抑制されるということです。

骨強度増強作用

骨粗鬆症モデルラットに、ミルクカルシウムまたは、ミルクカルシウムとビフィズス菌BB536を与えたところ、ミルクカルシウムだけ摂取するよりもビフィズス菌BB536を一緒に摂取した方が、骨の強度が高くなりました。

ビフィズス菌などの善玉菌によって腸内環境が改善されて腸内のpHが低下すると、カルシウムが可溶性となって吸収されやすくなると考えられています。

肌状態の改善

アトピー性皮膚炎やにきびなどの肌トラブルがあり、便秘がちな成人女性28人にビフィズス菌BB536が20億個含まれる乳酸菌飲料を8週間摂取してもらったところ、

排便状況は回数の増加や便性、排便の爽快感が改善が認めれら、肌状態については「つや」「はり」「毛穴の目立ち」「赤み」「感想」「化粧のり」「にきび数」「にきびの程度」などの自覚症状が改善されました。

また一部の被験者において、きめや乾燥状態が改善されていることが認められました。

体重・体脂肪を減少させ、高めのBMIを改善

ビフィズス菌BB536株に加えてビフィズス菌B-3株、N-アセチルグルコサミンを摂取することにより、腸内環境が改善され体重・体脂肪を減少し高めのBMIを改善することが期待されます

KW3110株

KW3110株はキリンおよびキリンのグループ会社の所有する100種類以上の中から選び出された菌です。

チーズから見つかった乳製品の乳製品です。

この菌は酸に強く、生きて腸まで届き、腸の細胞に定着します。

死菌でも生菌でもアレルギー予防効果は同じようにあるようです。

プロバイオティクス的要素、バイオジェニックス要素の両方を兼ね備えた菌といえます。

KW3110株の効果

ヘルパーT細胞という免疫細胞にはTh1細胞とTh2細胞があり、互いに牽制してバランスを保っていますが、バランスが崩れてTh2細胞が優位になるとアトピー性皮膚炎や気管支喘息といったアレルギー疾患を発症してしまうことがあります。

KW3110株はTh1サイトカインの誘導活性が高く、Th2サイトカインの抑制する活性が高いことが特徴です。

免疫細胞のバランスを整えることによりアレルギー症状の改善が期待できます。

アトピー性皮膚炎改善(マウスでの実験)

マウスにアトピー性皮膚炎を人工的に起こさせ、KW3110株投与したころ、アレルギーの原因となるIgE抗体の濃度の上昇が抑えられ、Th1細胞とTh2細胞のバランスが改善されていることがわかりました。

花粉症の症状を緩和

スギ花粉の抗原を投与したマウスにKW3110株を摂取させたところ、摂取しなかったグループよりも、くしゃみの回数、鼻をひっかく回数がすくなくりました。

整腸作用

生きたまま腸に到達し、腸の細胞に定着することで整腸作用が期待できます。

免疫力強化

免疫細胞Th1を活性化させる作用があるので免疫力を強化することが期待できます。

乳酸菌L.シロタ株

シロタ株は京都帝国大学の代田稔博士(後のヤクルト創始者)が1930年に強化培養に成功した『人腸』乳酸菌(ヒト由来の乳酸菌)です。整腸作用(便秘の予防・解消)、小児急性下痢症予防、免疫力強化(NK細胞活性化)、腸管バリア機能の強化、風邪のような症状を予防・軽減、インフルエンザ対策、抗変異原性、大腸ガンの予防、乳ガンの予防、膀胱ガンの予防、アレルギー症状抑制、花粉症、O-157の増殖を防ぐ、ノロウイルスによる発熱日数の短縮、血圧降下作用、抗炎症作用、マウス・試験官のなかの実験でピロリ菌を抑制で知られています。花粉症に効果あるんですよ。

花粉症に対する効果

日本とイギリスで行われた花粉症のヒトを対象にした実験ではシロタ株が花粉症に有効であることが示されました。

シロタ株入りの製品はその五年後の1935年に商品化されました。

シロタ株の正式な名称は『L.カゼイ YIT 9029』です。

長い歴史を持ち、非常に研究の盛んなプロバイオティクスであり、現在では多くの効果が確認されています。

シロタ株に関する研究はまだまだ続いているようで、近年シロタ株はその研究の場を宇宙空間(国際宇宙ステーション)にまで広げました。(閉鎖微小重力環境下におけるプロバイオティクスの継続摂取による免疫機能及び腸内環境に及ぼす影響に対する研究)

世界でも利用される信頼の乳酸菌

現在ではシロタ株を含んだ多くの製品がその整腸作用から特定保健用食品の表示許可を得ています。

シロタ株は日本国内だけでなくプロバイオティクスとして世界で活躍しています。

シロタ株はラクトバチルス・カゼイ菌に属する菌で、胃酸、胆汁に耐えて生きたまま腸に到達することのできる菌です。

シロタ株には有害物質を菌体に吸着するなどの「菌体自体」にも有用な効果が期待できるバイオジェニックス(菌体や菌の作り出した物資による良い効果)的な要素も持ち合わせている菌です。

シロタ株の多い商品・オススメは?

もっとも代表的なシロタ株入りの製品である『Newヤクルト』には200億個のシロタ株が含まれています。

ちなみに2013年の菌数アップ前はヤクルトのシロタ株の菌数は150億個でした。

(※このページで紹介したシロタ株の効果はあくまで『研究成果』であり、シロタ株を含む製品の効果ではありません。)

L-55株

オハヨー乳業が人間の赤ちゃんから発見した、ヒト由来の乳酸菌で、正式名称は「ラクトバチルス・アシドフィルス・L-55株」です。

2000年に見つかったということで比較的最近、世の中に出回り始めた乳酸菌ということになります。

アシドフィルス菌は強い酸性に強いものが多いです。

L-55菌も酸に強く、人口胃液を使った耐性試験でも100%の生存率を示しました。

当然、胃酸などに耐えて生きて大腸に到達します。またヒト由来の常在菌であるため、腸管上皮細胞への定着率はブルガリア菌などよりは明らかに高く、そこにとどまり増殖する可能性が高いです。

L-55株の効果

整腸作用

L-55株は腸内有害菌を抑制することが判明しています。L-55株には悪玉菌を抑制して腸内フローラを改善し、腸内環境を整えることを期待することができます。

花粉症予防

花粉症のマウスにL-55株を投与したところ、花粉症の症状である”鼻かき行動”や”くしゃみ”が抑制されました。

アトピー性皮膚炎改善

アトピー性皮膚炎を起こしたマウスにL-55株を投与したところ症状が緩和されました。

イソフラボン吸収率向上

女性ホルモン・エストロゲンに似た働きをする成分であるイソフラボンを吸収しやすいタイプであるアグリコン型へと変換する働きがあります。

TMC0356株

TMC0356株はタカナシ乳業によって健康な成人から発見されました。

ガセリ菌に属する乳酸菌です。

胃酸・胆汁酸などに耐えて生きたまま腸に到達することができます。

アレルギー抑制作用

TMC0356乳酸菌がTh1細胞とTh2細胞のバランスをとりIgE抗体を抑制することで、抗アレルギー効果が期待できると考えています。

マウスでの実験

アレルギー状態にさせたマウスにTMC0356を28日間摂取させたところ、血液中の総IgE抗体が有為に減少しました。

またTh1細胞を活性化するIL-12が高くなっており、Th1/Th2細胞のバランスが改善されていることが明らかになりました。

ヒトでの実験

IgE抗体価が高く通年性アレルギーを持つ被験者15名に、TMC0356乳酸菌で調製した発酵乳を1日に200ml、28日間摂取してもらったところ、接種後14日後および28日後の血液検査でTh1細胞が有為に高くなっていました。

さらに、IgE抗体価も摂取28日後で有意に減少していました。

花粉症の症状を改善

LGG乳酸菌とTMC0356菌の混合菌を9週から10週間後摂取し続けた人は、花粉症のシーズンになっても、鼻づまりを引き起こす割合が、かなり低いことがわかりました。

また、次世代シークエンサーを用いてこれまでばの培養法では検出できなかった最近を含む全ての腸内細菌を解析し腸内フローラへの影響を調べました。

LGG乳酸菌とTMC0356菌で調整した発酵乳を摂取したグループは、腸内の多様性が有意に増加しました。

さらに、腸内細菌の占有率(腸内細菌全体のうち占めている割合)を見てみると、発酵乳を摂取すると乳酸や酪酸を産生することが報告されている細菌属が統計学的に有意に増加することがわかりました。

「LGG乳酸菌」「TMC0356菌」(ともにLactobacillus属)の摂取により、Lactobacillus属以外の腸内細菌の占有率にも変化を与え、腸内フローラを変動させることが初めて明らかになりました。

「LGG乳酸菌」と「TMC0356乳酸菌」で調整した発酵乳の摂取は花粉症患者の偏った腸内細菌を多様化させ、腸内細菌のバランスを改善し宿主の免疫応答を制御することで、花粉症の症状を軽減させている可能性が考えられました。

インフルエンザに対する効果

TMC0356菌を14日間摂取したマウスにインフルエンザを感染させました。ウイルス摂取6日後の肺のインフルエンザウイルス数を測定したところ、TMC0356菌を摂取したマウスは症状が軽度の個体が多く観察され、肺中のインフルエンザの数も有為な低値を示しました。



HSK201株

HSK201株はザワークラウト(キャベツの漬物)から分離した、植物性乳酸菌です。植物由来の乳酸菌は生命力が強いことが特徴です。この菌もまた胃液や腸液に対する強い耐性をもち、生きて腸まで届くことがわかっています。

この菌はヒト由来の菌ではありませんが、ヒトの腸管上皮細胞にしっかり付着し、プロバイオティクスとして働きます。

HSK201株の効果

整腸作用

生きて腸にとどき、そこにとどまることもできるの整腸作用が期待できます。

花粉症予防

花粉症の人にHSK201株が含まれた乳酸菌飲料を1日170ml、8週間飲んでもらったところ、くしゃみ、鼻水、目のかゆみ、涙目の症状が改善されました。

アレルギー症状はヘルパーT細胞のTh1細胞とTh2細胞のバランスが乱れ、Th2細胞が優位になったときにあらまれますが、HSK201株はこの2つの細胞のバランスを改善します。

マウスの皮膚炎を抑制

アレルギーのマウスにHSK201株を摂取させたところ、アレルギー症状のスコアが改善されました。

L-92乳酸菌

CALPIS アレルケア

「L-92乳酸菌」が持つ素晴らしいチカラを、現代人の健康に活かせないか。そう考え、開発されたのが「アレルケア」です。毎日継続し、カラダを注意深く観察していただくことで「L-92乳酸菌」の実力を知っていただけるでしょう。小さなお子様にも安心安全、アレルギー物質排除。カルピスだから安心ですね。

子供のアトピー性皮膚炎を予防

妊娠中にLGG乳酸菌を摂取した母親から生まれた幼児は、摂取しなかった母親から 生まれた幼児と比較すると、LGG乳酸菌を摂取しなかった母親から生まれた子供のグループのアトピー性皮膚炎の発症率は46%、LGG乳酸菌を摂取した母親から生まれた子供のグループのアトピー性皮膚炎の発症率は23%となり、LGG乳酸菌を摂取した場合にはアトピー性皮膚炎発症率が半減しました。

花粉症の症状を改善

LGG乳酸菌とTMC0356菌の混合菌を9週から10週間後摂取し続けた人は、花粉症のシーズンになっても、鼻づまりを引き起こす割合が、かなり低いことがわかりました。

LGG乳酸菌とTMC0356菌を摂取することにより、腸内細菌を多様化させ、腸内細菌のバランスを改善し宿主の免疫応答を制御することで、花粉症の症状を軽減させている可能性が考えられました。

免疫力強化

NK細胞(ナチュラルキラー細胞)を活性化して免疫力を強化する作用が確認されています(マウスでの実験)

インフルエンザに対する効果

LGG乳酸菌を14日間摂取したマウスにインフルエンザを感染させました。ウイルス摂取6日後の肺のインフルエンザウイルス数を測定したところ、LGG乳酸菌を摂取したマウスは症状が軽度の個体が多く観察され、肺中のインフルエンザの数も有為な低値を示したました。

急性の下痢の症状に対する効果

6ヶ月~6歳の129名にLGG乳酸菌を摂取するグループ(、一日2回、5日間LGG乳酸のパウダーを摂取)とプラセボを摂取するグループにわけ、「便」を比較したところ、LGGを摂取したグループは下痢から通常の便に戻るための時間が短くなったり、下痢症状になる機会がより少ないことがわかりました。

LGG乳酸菌は急性の下痢症状の期間を減少させてくれる可能性があります。

ロタウイルス感染予防

LGG乳酸菌摂取により、ロタウイルスの院内感染による下痢の発症率が減少しました。

LGG乳酸菌の豚を対象としたノロウイルスの実験

LGG乳酸菌と大腸菌NIssle1917を高齢の豚に摂取させたところ、ヒトノロウイルスの下痢期間の平均が短くなり、ウイルス排出の平均時間も短くなりました。

これにはLGG乳酸菌と大腸菌NIssle1917によるインターフェロンγ、T細胞の応答に対する刺激、腸管IgAおよびIgGの産生の増加、健康な腸の維持が寄与したと考えられます。

血清コレステロール値の低下作用

LGG凍結乾燥菌体を高コレステロールの飼料を与えたラットに与えたところ、LGG乳酸菌を与えなかったグループに比べて血清コレステロール値は有意に低い値でした。

LGG乳酸菌の菌体がコレステロールを吸着、胆汁酸に対する脱抱合性に起因する可能性が考えられます。

体脂肪を低下させる

TMC0409菌、TMC1543菌、LGG乳酸菌の3つの乳酸菌で発酵し、カルシウム、乳清タンパク質を強化した発酵乳を肥満モデルマウスに摂取させたところ、体脂肪の低下効果が確認されました。

また体重も低下も確認されました。この作用には脂肪組織における脂肪分解の促進、および脂肪合成の抑制が関与していることが明らかになっています。

炎症性腸疾患に対する効果

人為的に大腸炎を発症させたをマウスへLGG乳酸菌発酵乳投与したところ、大腸炎の発症が抑制され、腸管上皮組織のダメージが減少しました。

 

以上、化学的実験結果をある程度ご参考にして、いろいろ試してみるのもいいかもしれません。

ただし、ヨーグルトを食べれば絶対に花粉症は治るとは限りません。あくまでも個人差がある予防的なものであり、お医者さんの処方薬をもらうのが一番よろしいかと思います