病院嫌いな母が認知症外来を受診したきっかけ

どうも!はぎおまさるです!

日本全国津々浦々、転勤で住み歩き飲み食べ歩いた経験から、ヘルスケア情報を発信しています。

本稿は、提携先より、有益な情報を抜粋してお届けしています。今回は、家族のアルツハイマー、認知症問題です。

記事更新日:2019.04.01

病院大嫌い!そんな母が認知症外来を受診したきっかけ

/石塚ワカメ

みなさまこんにちは。アルツハイマー型認知症を発症した実母の近距離介護を行っている石塚ワカメです。

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を昔から公言していた実母。

本人はもちろん、子供たちもよほどのことがないと病院に連れて行ってもらえず、私は三人きょうだいの末っ子ということもあってか、学校の行事にも滅多に来てもらえませんでした。

そんな実母ですから、認知症外来の受診に連れて行くまでに骨を折ったわけですが、今回はそのときのエピソードをお話したいと思います。

当時まだ一人暮らしをしていた義母。

実母はもともと天然なこともあったので最初は気のせいってことにしていたのですが、時間が経つごとに天然の域を超えた奇行が増えてきて、いよいよ認知症外来への受診を避けられない事態に相成りました。しかし相手は病院嫌いな実母。さあどんな手を打つか…。

まずは単刀直入に「実母は認知症の疑いがある。早めの治療が必要だから病院行こう」と言ってみましたが、「私は認知症じゃない!私がおかしいのはもとからよ!」と一刀両断。

次に「息子を病院に連れて行きたいから、一緒についてきてよ」と孫をダシに使ってみるも、「病院嫌いだからイヤ!」。

ほかのきょうだいや実母の友人からも通院の説得をお願いしてみるも全敗…。

ぐぬぬ…思ったとおり手強いぜ!

そんなある日、実母の様子を見に、息子を連れて実家に泊まりに行ったときのこと──

活発な息子を連れての移動でヘトヘトになって実家にたどり着くと、目も当てられないほどぐちゃぐちゃに汚れて異臭を放つ部屋。そして「最近、知らないうちに部屋の中が荒らされている。この家おかしいの!」と言う実母。

当時まだ、認知症患者への対応方法も不勉強で、実母の認知症による変化を受け入れられなかった私。実母のそんな発言に「そんなわけないじゃない。実母が自分で散らかしたんでしょう」といちいち反論(ダメ!ゼッタイ!)。

実母にしてみれば、自分が部屋を荒らした記憶がないんだから、別の誰かのせいにするしか納得できない。

そんな会話を繰り広げてお互いにイライラがピークに達したところで──

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息子が、実母が大切にしていた化石を割ってしまったのです。

粉々になった化石をかき集めながらワナワナと震える実母…。私との会話で積み重なったイライラもあって我慢が臨界点に達してしまったようです。しかし小さな孫にぶつけることはためらわれたのか、その矛先が私に向けられたのでした。

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実母はもともと穏やかな性格で、活発な息子の数々のイタズラはおろか、私に対しても成人してからは怒ったことがありません。

今回のことも、以前の実母だったら「まあ仕方ない!」と笑って許してくれたはず。

認知症になると怒りやすくなるって聞いたことがある。これはそれであって、本心ではないのだ!と、必死に自分に言い聞かせたのですが、実母からネチネチと発せられる私へ恨みつらみに耐えられなくなり、急遽帰宅することにしました。

帰り道、実母に「今日は怒らせちゃってごめんなさい。実母のことをただ心配しています。マンションを売って自分のお金にする気なんてさらさらないです」とメールしておきました。

翌朝、実母から泣きながら電話が。「昨日は本当にごめんなさい。あんな思ってもないこと言うなんて、私やっぱりおかしくなっちゃったみたい。ワカメちゃんの言うように病院に行く!」自分の変化と、認知症外来への受診を認めたのでした。

実母の気が変わらないうちにすぐに認知症外来に予約。こうして無事、認知症外来への受診の鍵を獲得できたのでした。

本人も周りもなかなか認められない認知症という病気…。

認知症外来への最初の受診は、決して容易いことではないかと思いますが、みなさまが気を強く持って柔軟に対応できますよう!

石塚ワカメさんの過去記事はこちら

石塚ワカメ

70年代生まれのイラストレーター。二児を育てつつ、近距離に住む実母の介護も行う、仕事・育児・介護のトリプルハードワーカー。ブログ「ワカメ絵日記」を運営。著書に「妊娠さらし絵日記(飛鳥新社)」「毎日が育ジーザス!!(主婦の友社)」がある。

※健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。

※記事に使用している画像はイメージです。

認知症〔にんちしょう〕

記事更新日:2018.05.01 20:25 認知症にかかっている人は軽度を含め462万人と推測され、生活自立度Ⅱ以上の、生活になんらかの助けを要する認知症数は、介護保険データから305万人(2017年推計373万人)であることが公表されています。
 一生涯で認知症になる確率は50%といわれ、誰しもが認知症になることが考えられます。
(1)認知症の予防
 世界保健機関(WHO)では、予防の要点を、若いときからの教育、中年期の高血圧コントロール、中年期の肥満防止、生涯を通じた糖尿病防止、運動、知的活動としています。特に重要なのは知的活動とからだを定期的に動かすことで、これらを同時におこなうデュアルタスクとしてコグニサイズなどが有効であることがわかってきました。コグニサイズとは、国立長寿医療研究センターが開発した、高齢者のためのエクササイズです。運動と認知課題(計算やしりとりなど)を同時におこない、運動でからだの健康をうながすと同時に脳の活動を活発にする機会をふやして認知症の発症を遅らせることを目的としています。
 アメリカのある地域の病気を長期間観察しているフラミンガム研究によれば、生活習慣の永年の改善によって、同じ年齢で認知症になる確率は大幅に改善してきていることがわかりました。

(2)認知症の早期発見
 早期発見には、「同じ話をしたことを指摘される、昨日の夕食の内容が思い出せない、買い物と料理の準備ができなくなってきた」などの日常生活上の変化が手掛かりとなります。
 どこを受診したらよいかは、悩むことでしょう。認知症のおおよその見分けかた講座を修了した医師は、すでに4万人を超えています。かかりつけ医をまず受診し、よりくわしい検査が必要なときは全国に約300カ所ある「認知症疾患医療センター」でMRI(磁気共鳴画像法)検査やくわしい心理テストで正確な診断や今後の治療の説明を受けることができます。
 認知症と一口でいってもいろいろなタイプがあり、治療方法も異なります。早期に正確な診断を受けてタイプにあった治療を開始することが大切です。

アルツハイマー病
(60%)
記憶の低下:同じ話をくり返す、ものをなくす、
  さがす
脳血管性認知症
(20%)
感情鈍ま:表情が平板、悲哀、とじこもり
うつ
レビー小体型認知症
(5%)
幻覚:幻視、夢見がわるい、薬で錯乱
うつ
前頭側頭型認知症
(2~3%)
意欲の低下:無関心、自発性低下、ものぐさ、
  無気力
常同行動:同じ椅子に座る、同じものを食べる
情動変化:にこにこ、不機嫌

(3)認知症の治療
 治療は脳神経の情報を伝える物質(神経伝達物質)のはたらきをよくする、認知症薬(ドネベジル、ガランタミン、リバスチグミン、メマンチンの4種類)の使い分けによる薬物療法と、記憶や感情を刺激したり、性格を温和にする非薬物療法があります。薬物療法はおおむね1年程度認知症の進行を遅らせることが可能です。
 非薬物療法は、介護保険を利用すると、デイケア(通所リハビリテーション)や介護老人保健施設入所で「認知症短期集中リハビリテーション」を受けることができ、症状の緩和に役立つことが知られています(Toba k.,et al:GGI2013)。

対照群認知リハ
中等症状群
軽症含む群
ものをなくすns p=0.003 p=0.003
昼間寝てばかり p=0.029 p=0.048 p=0.0023
介護拒否NA p=0.0058 p=0.0072
何度も同じ話nsns p=0.022
暴言nsns p=0.0097
言いがかりnsns p=0.0006
場違いな服装nsns p=0.0023
ため込みnsnsns
無関心ns p=0.041 p=0.0072
昼夜逆転ns p=0.018 p=0.0593
常動行動 p=0.08nsns
散らかしNAnsns
徘徊(はいかい)ns p=0.05ns

 非薬物療法は家庭でも応用可能です。昔話で元気を取り戻す回想法や散歩や歌を歌う、運動療法や音楽療法は家庭でもできます。

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ああ認知症家族

――つながれば、希望が見えてくる 単行本(ソフトカバー)  高見 国生 (著)

岩波書店

内容紹介

認知症の人が200万人以上とされる今日、その家族は孤立を脱し励まし合うことで、絶望の淵を離れうるのではないか。かつて「どちらさん?」と尋ねる母を長く介護し、この30年「認知症の人と家族の会」(旧「呆け老人をかかえる家族の会」)を率いてきた著者が、家族間交流から生まれた知恵を語り、希望への確かな道筋を描く。

※商品の詳細はリンク先サイトの商品説明をご参照ください。

(価格につきましては変動している可能性があります)

気持ちが楽になる 認知症の家族との暮らし方

単行本   繁田 雅弘 (監修), 内門 大丈 (監修), 大澤 誠

池田書店

内容紹介

認知症の人と、その家族がともに幸せな生活を送るための本です。

認知症になっても、かけがえのない家族には変わりありません。心配で、症状が進行しないようにと、トレーニングやリハビリテーションをさせようと思うかもしれません。しかし、それよりも本人の声を聞くことが大事です。

何をしたいか、遠慮していることはないか、尋ね、考え、一緒に実行してみましょう。思いが通じ合えば、より暮らしやすくなり、心地よい環境になることで、認知症の症状は必ず変わります。

本書は、4つの章から構成されています。気になるところから読み進めてください。

1章 いろいろなことを乗り越えてきた家族の体験談から、認知症の人との暮らし方のヒントが見つかります。

2章 知っておきたい体の変化、体調管理について役立つ情報。目、口、耳、肌、足の専門医がアドバイスします。

3章 認知症について知りたいことをQ&A形式で紹介。症状、病院の選び方、検査についてなど。

4章 家族の負担が軽くなる医療や介護のサービスの使い方を紹介。誰に何を頼めるのかがわかります。

※商品の詳細につきましてはリンク先サイトの商品説明をご参照ください。

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