予約なしで国会議事堂を個人で無料で見学してきたよ!

見学の最後に写真撮影可能なのですが、ちょうど西日になります・・・

国政をつかさどる政治家が議論する場、国会が開催される場として昭和11年に建設された「国会議事堂」に、予約なしで見学出来ると言うことを知り、確かめるべくひとりで行って参りました。

アクセス

私の場合、起点が東京駅丸の内口でした。

皇居経由でのんびり行きましたが、一般的には、地下鉄の「国会議事堂前駅」か、「永田町駅」から徒歩3分です(後で気付くのですが)。

東京駅からの歩き方

東京駅丸の内口
真っ直ぐ、ズドンと前に皇居が見えます。

東京駅丸の内口を出ますと、まっすぐ先に皇居が見えます。その昔は来賓とかここから馬車で皇居に迎い入れたそうです。

皇居を背に東京駅遠景

二重橋とかのんびり皇居内を散策したら、桜田門口から外に出ます。第二の「桜田門外の変」が無いように、目の前に警視庁がそびえています。

皇居 桜田門

桜田門を出て、右の方、綺麗なお堀(外堀)を歩いて行くと憲政記念館の公園が右手に見えてきます。

霞ガーデン

憲政記念館公園の中にある「レストラン霞ガーデン」の看板を右手に見ながらひたすら前に進みます。

更に進むと、見えてきました‼️💂

国会議事堂です✨

正面からは入れませんでした。守衛さんに道を尋ねる(至るところに立っておられます。完全に監視されています。多分挙動不審な態度をとると捕まる雰囲気)と、右側からぐるっと廻る様、促されます。

右手へ廻ると、国会図書館が見えて来ます。

この画像には alt 属性が指定されておらず、ファイル名は 15520292533060-150x300.jpg です
国会図書館を背に議事堂横を望む

更に進むと、議事堂横の入り口があるのですか、一般人は入れません。守衛さんに聞くと更に進んで先の信号を左に廻り、まさに議事堂の真裏に参観の受付入り口があるとの事。

その信号🚥の交差点が・・・何てことない、地下鉄の出入口でした。

地下鉄がオススメ

なんだ、地下鉄で来れば苦労要らずだったんだ!と、気付かされました。

賢明な皆様におかれましては、どうぞ地下鉄の国会議事堂前駅か、永田町駅から来られて下さいませ。😅

観覧・見学の手続き

建物の裏側(西側)に 参観受付所が二カ所あります。一カ所は参議院の参観受付所と、衆議院の参観受付所です。

参観時間

受付が、平日(衆議院参観通用門内参観受付所)8時 ~ 17時(16時受付終了)、参観時間は約1時間です。衆議院、参議院と2カ所回ると当然2時間となりますが、ほぼほぼ同じ内容なので、片方で充分でしょう。

土日、祝日(衆議院面会受付所参観受付窓口)
9時30分、10時30分、11時30分、13時、14時、15時 以上6回です。

参観受付所

二カ所あるので、守衛さんに、参議院と衆議院のどちらがオススメですか?

と聞いたところ、

「基本、国会議事堂は左右対称になってますので、どちらを参観しても同じです」という返事だったので、お礼を言った上で、衆議院の参観受付所に行きました。よくある質問だったらしく、スラスラと読み上げるようにお答えになりました!

受付所に行きましたら、守衛さんに参観の旨を伝えます。

申請書に住所、氏名、電話番号を記入して係員の方へ渡すだけです。

参観ロビー

基本、ここから撮影NG。なのでしばらく文章だけとなります。

まずは地下1階の「参観ロビー」に案内されます。ここで観覧・見学のスタートを待つのですが、いろんな展示物や、パソコンによる議事堂の歴史や案内物があり、勉強になります。

三権分立って何だったっけ!・・・様々な展示で基礎知識を教えてくれます。

毎時間、正時スタートです。今日は14時過ぎに到着しましたので、15時に呼ばれました。他の方たちと一緒に回ります。20数名いたかな?まずは手荷物検査です。

手荷物検査

さすがにしっかり検査されます。空港の検査さながら、スマホ、貴金属、時計や家の鍵など外して検査ゲージを通されます。

尚、国会開催中で、傍聴希望の場合は、手荷物を全て預かる事になるそうです。参観ロビーで手荷物検査を済ませたあとは、階段で「本会議場」へ向かうことになります。

基本2列でずっと説明の係員さんと一緒に歩いて行きます。😅1人だと、ちょっと寂しいかも。

赤じゅうたんを歩く

参観パンフレットより

いよいよ議事堂内の見学です。議事堂内の廊下には、階段などを含めて、約4キロメートルにわたって、赤いふかふかのじゅうたんが敷かれています。柔らかい感触に感激!赤じゅうたんと呼ばれていますが、実物は真っ赤でなく、ややピンクがかっていました。「ロイヤルレッド」というそうです。エンジ色の縁取りがありましたよ。

衆議院本会議場

扉を開けてパッと目に広がる光景はまさに国会生中継のTVの画像でした。

通されたところが傍聴席となっており、着席を促されます、そしてやっと写真撮影が許されます。会場内のスピーカーから説明が流れ、みんな一斉にカメラで写真を撮りまくります。

中央の議長席と左右に並ぶ国務大臣席、 議長席の上部に見えるのが、天皇陛下の御傍聴席です。

天井には美しいステンドグラスがはめられています。国会議事堂は基本的にはすべて国産の材料でつくられているのですが、3つだけ例外があり、そのひとつがこのステンドグラスだそうです。アメリカやイギリスのガラスを用いて日本で加工されたそう。

御休所

御休所へ向かいます。天皇陛下だけのお部屋になります。皇后様も入れないそうです。ですので、椅子がひとつしか置かれてありません。皇族室は別に部屋がありました。

参観者用パンフ:御休所

それはそれは荘厳でした。これを見ただけで今日来た甲斐がありました。床には絹の緞通(だんつう)という高級な手織物が敷かれています。椅子の後ろの暖炉は静岡県産の大理石を用いた電熱暖炉で、花の文様が彫られています。壁面には鳳凰が刺繍で描かれていました。

アメリカ製のドアノブ

ドアノブが、2つ目の外国製品で、アメリカ製なんだそうです。残念ながら写真が撮れないので、見たい方は行かれるしかありません。

郵便投函筒

3つ目の外国製品は、廊下の壁に備えつけられた郵便ポスト。正しくは「郵便投函筒」と呼びます。これもアメリカ製で、郵便物を入れると地下まで落ちて、それらを郵便局員が集荷する。写真撮影出来ませんでしたが、年季が入っており珍しいもので、印象に残ります。

中庭の池

廊下を進んでいると、窓越しに中庭が見え隠れしてきます。池には鯉が優雅に泳ぐ様子が垣間見られます。

池の中央部分に換気孔ありまして、クーラーのなかった建設当初はここから新鮮な空気を建物内にとりこんでいたそうです。そして、池には獅子の口があり、水を拭きだしています。その獅子の噴水はぜんぶで18個ありまして、すべて顔が違うのだそうです。理由は、国民の意見の多様性を表わしているのだとか。政治家たるもの様々な民意に耳を傾けなければならないという意味合いがあるとの事。なんとなく納得。

中央広間

さらに進むと「中央広間」に出ます。ここは衆議院、参議院が合流するところ、まさに国会議事堂のど真ん中になります。

中央広間の天井は、床(2階)から32メートルのの高さがあり、法隆寺の五重塔がすっぽり入る高さだそうです。

中央広間3階のバルコニーから2階の床を見下ろすと、議会政治に貢献した伊藤博文、板垣退助、大隈重信の3人の銅像が立っています。四隅あるので、もうひとつが空座になっていました。

国会が始まると、ここに松の盆栽が置かれるのだそうです。

その意味合いは、もう1人の偉大な政治家を「待つ(松)」という意味が込められるのだそうです。

また、当初、4人目を誰にするか決められなかった、政治に完成はないという意味合いがあるそうです。


琉球石灰石(沖縄の珊瑚石灰石)の壁面に彫られた、「中央広間」入口上部の装飾とステンドグラス

3つの窓と5つの窓

中央広間の中央塔に5つの窓が見えます。これがいつも外側から見る外観の窓だったのです。

この上に中央塔の展望台(9階)があり、見学は不可ですが、そこに3つの窓が有り、国会議事堂の外観から見える一番上の3つの窓だそうです。

議事堂パンフレットより

各会派の部屋

見学も終盤となります。選挙結果次第で変わる部屋の前を通ります。現状は自由民主党の部屋が圧倒的に多く、その他の政党が寂しい感じがありありです。

このあたりを通ると、ちらほら報道陣、新聞記者らしき人がいて現場感が出てきます。スクープかなんかあると記者たちが駆け下りる階段を私たちも降りていきます。停電なんかで危なくないように、きっちり4段ずつになっていました。実際停電も何回かあったそうです。

でも最後の地上到着前の階段は4段以上あったな。何人かけつまずいたのでは・・・!?

中庭

そしてラストは外へ出ます。中庭です。

中庭を通って前庭へ出て、都道府県の木が植えられた遊歩道を歩いていくと、正門前に到着、ゴールです。

振り返ると国会議事堂の堂々とした「中央玄関」が見えます。ここが最後の記念撮影スポットです。案内をしてくれた衛視さんに御礼し、外へ出ました。所要時間、きっちり60分でした。

参観者用パンフ:都道府県の木

東京都千代田区永田町1-7-1
[参観時間]月~金曜9:00~16:00の毎正時
※本会議が開かれる日は、開会の1時間前から散会まで見学不可
[定休日]土・日曜、祝日、年末年始
[参観料]無料

03-5521-7445(参議院警務部参観係)

最後、16時逆光です。

売店

売店は議事堂内にもありましたが、見学者・一般の人は利用できません。

ただし、地元の議員さんに頼めば利用できる場合もあるそうです。

ちなみにスタバも吉野家も、国会議事堂内にはありました。

ただし残念ながら利用できませんでしたので、見学終了後に、外の売店を探し歩きました。

正門を出て左に行くと、国会図書館のとなりに団体バスの駐車場がありまして、そこに小さな売店がありました。

小泉進次郎のお菓子とか人気政治家のグッズが販売されています。

今回私が買ったのが、これ↓歴代総理大臣の載っているノートと、国会議事堂限定ミルククッキーです。

予約なしで国会議事堂を個人で無料で見学してきたよ!まとめ

アクセス:地下鉄がいいですよ

観覧手続き

衆議院本会議場

御休所

中央広間

中庭

売店

今度は実際に国会開催中に傍聴してみたいと強く思いました。

その際はまた発信したいと思います。

本会議の傍聴についてですが、衆参両院ともに本会議の当日に傍聴券が先着順に交付されるのだそうです。本会議は原則として衆議院では火・木・金曜の13時から、参議院では月・水・金曜の10時から行われるますが、毎週必ず行われるわけではないということなので、当日の朝に両院公式サイトのトップページから本会議のページをチェックして下さい、ということです。

次は大阪だ!

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